奈良 唐招提寺の伝統行事
「うちわまき梵網会（中興の祖・大悲菩薩覚盛上人の御忌法会）にあたり、
今年も御宝前に奉献させていただく書を揮毫いたしました。

今回選んだ文字は「慈」。

いつくしみ、かわいがり、情をかけること。

先日、天へ旅立った愛猫・流(りゅう)への深い思い入れ、愛情を、
「慈」の一文字に込めました。

この作品はハート形のうちわに仕立てられ、
5月19日の「うちわまき梵網会」で境内に展示されます。

ご都合よろしければ、ぜひ唐招提寺へお出ましくださいませ。

書道の非常勤講師としてお世話になっている京都伝統工芸大学校
令和6年度入学式に参列させていただきました。

近畿地方一帯、前日夜半は雨と強風に見舞われ、
JR嵯峨野線の遅延や桜の状況が心配でしたが、
式典が始まる頃には会場の窓から光が射し込むほど、お天気は回復。

穏やかに、そして心地よい緊張感に包まれながら、
式典は滞りなく進行しました。

新入生の出身地は北海道から沖縄まで、多府県にわたります。
さらに留学生も多数。
伝統工芸の粋が集結した京都の地で、
これから手技の基礎をしっかり学んでゆかれます。
皆さん、頑張ってください。

今年は桜の開花が遅く、キャンパス内はちょうど満開。
花びらの絨毯も美しく、入学式にふさわしい春の一日でした。

滋賀医科大学様のWEB広報誌「滋賀医大ニュース」
トップページのメイン題字『一燈照隅』を揮毫させていただきました。

◎滋賀医大ニュース
https://shiga-med-news.jp/


2024年春、紙媒体からオンラインへ移行した新しい広報サイトです。

一隅を照らす人々（同大学で輝く学生等）を紹介するページで、
サイトのデザインはシンプルモダン。
書が美しく映え、とても見やすい構成になっております。

題字については、

「読みやすい文字ではなく、見る人の思考やイメージが膨らむような書」

そのようなご要望を受けて、可読性は重視せず草書で揮毫。

しなやかで流麗、
そして、右肩上がりで未来へとつながって欲しいという願いを込めて、
のびのびと書かせていただきました。


● WEB制作／宮川印刷株式会社

『華道表現派 ―いけばなの形式と作例』（四世家元・小山幸容 著）

表紙の書「いけばな」を揮毫させていただきました。

伝統的な生け花に留まらず、
和と洋の融合で独自の形式を伝承する華道表現派。

大正末期創流。従来からあった教本を現代的にアレンジし、
装丁も美しく生まれ変わった改訂版です（英訳つき）。

書に関しては、

“ひらがなのやわらかさ、流麗な中にも凛とした一本の芯が通っている”

そのようなイメージで筆をとりました。

お花の写真がどれも本当に素敵で、まるで写真集のような仕上がりです。
教本でありながらも眺めて楽しめる1冊となっております。

どなた様もぜひお手にとってご覧くださいませ。

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【華道表現派 ―いけばなの形式と作例】

B5サイズ／112ページ
税込3,000円

※個人出版のため書店での販売はありません。

【第29回 日本の美術 ～全国選抜作家展～】

多ジャンルの芸術作品が上野に集結する『日本の美術』展。
今年より新たな出展枠として「書道」が加わり、
主催者様よりお声がけをいただきました。

私にとっては初の東京での展覧会。
軸を１本、出品させていただきます。

関東にお住まいの皆様、期間中に東京にいらっしゃる皆様、
ぜひともお運びくださいませ。

※ご寄付のお願い
会場にて全作品のポストカードを1枚100円で販売します。
これらの売上金は、日本赤十字社の「令和6年能登半島地震災害義援金」に
全額寄付をさせていただきます。
ご協力のほど、何卒よろしくお願いいたします。

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【第29回 日本の美術 ～全国選抜作家展～】

◆会場／上野の森美術館 (東京都台東区上野公園1-2)
◆会期／2024年2月18日(日)～2月22日(木)
◆時間／10：00～17：00
※初日は13：00から、最終日は12：00まで

＜展示ジャンル＞
日本画、洋画、彫塑・工芸、写真、書道など

2023年夏期集中講義に続き、春期集中講義を1月に開催。
前期および後期にわたり、
30コマの全講義が無事に終わりました。

履修は30名。
今期よりWolfVisionの超高画質な書画カメラを使い、
スクリーンにて一斉解説を試みました。

篆刻の細かな作業も、
このカメラがあれば印面がくっきり映ります。

春期（後期）の授業では、
空海「風信帖」と智永「真草千字文」を題材に、
日本と中国の王道の漢字臨書を体験。

また、漢字かな交じり書や篆刻といった
創作性の高い授業にも取り組み、
素晴らしい作品がたくさん生まれました。

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【臨書の授業】

【漢字仮名まじり書の授業】

【篆刻の授業】